一人暮らしになってからテレビを見なくなった。
それは自分の部屋にテレビがないからでもあるのだが、
最近はワンセグというものがあるため、見ようと思えば見れるのだ。
今日だって探偵ナイトスクープリターンズを見た。
自分がテレビを見なくなった理由として、
1.テレビよりパソコンに向かう時間が増えたため
2.テレビでは報じられない事柄が結構あると知ったこと
3.ゴールデンタイムの華やかさが減ったこと
4.お笑いばっかりやっていること
今思いつくのはこれくらいでしょうか。
1についてですが、大学受験ころからテレビの視聴時間がめっきり減ったと思う。
テレビをみていなくとも、ニュースは新聞やポータルサイトから入ってくるだけでなく
興味深い事柄に関しては、はてなや痛いニュースで自分の意見に近いものに心の中で賛同したり、
自分の中になかった意見を汲み上げてくるほうがよっぽど情報収集と思考形成の効率がいいと思う。
2については、テレビでは禁則事項となっている某学会や、裏社会についてはなかなか報じられない。
しかし、その"裏"がマスコミや芸能界を牛耳っているのだから、
そのような状態で真実を伝えることはできないだろう。
3について、今までの自分が子供だったせいかもしれないが、
以前のゴールデンタイムといえばやはり楽しみなものであったと思う。
今のように雑学がどうとか、クイズ番組がどうなどという状況ではなかったはずだ。
局によって放送している番組が違ったように感じるのだ。
おバカキャラなどというキャラクターがもてはやされていたのは、
テレビの電波にそれだけおバカなものを乗せてきたからであろう。
テレビが視聴者に対してフレンドリーになりすぎた結果として、
放送内容が陳腐化してしまったのだと思う。
4について、
お笑いについて深く話せるほどのビジョンがないので省略。
痛いニュースでテレビの製作者側の意見が載っている。
テレビの腐敗は新メディアの台頭があるためであると。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1216852.html
テレビを作っている側がこんなことを言うようではテレビが面白くなるはずがないと。
新しい形態のビジネスが成功し始めたとき、今までの形態で成功していた企業は当然大きな打撃を受ける。
しかしその新しいビジネスが成功している理由や、今おかれている状況を把握し、
新しいビジネスとはどう差別化を図っていくかということを明確に示さなくてはならないと思う。
その点でテレビというのは今まであまりにも視聴者からのフィードバックを軽んじていたのではないかと思う。
今読んでいる本に、「安全・快適エアラインはこれだ」という本がある。
この本では、航空業界に彗星のごとく現れているLCC(LowCostCarrier=格安航空会社)が、
経済性を理由に乗客に使われ初めたことを書いている。
大手航空会社は、安全性と快適性そして上質なサービスをもって新しい形態のビジネスに対抗しようとしている。
航空業界というのは安全面が重視されテレビのような業界とは大きく異なるが、
新しい形態のビジネスに対しては柔軟に対応できている方だと思う。
それに比べ、テレビは視聴率はよく気にしているが
視聴者からのフィードバックに対して答えてきたという実感がなく、
ブロードキャストするのと同様に、ただ番組作って放送して終わりという印象を受ける。
テレビが多くの人に対して、これからも情報を与え続けるのであれば、
もっと人に対してアンフレンドリーに、かつ中立な立場になり不信感を払拭していく必要があるだろう。
不特定多数に与える情報の程度が低く、偏った放送など見たくもない。
いろんなところで、かつての権威はそれを失いつつあるのだろう。
そして、インターネットとの共存に向けて模索を続けるのがよいのではないか。