いろんなところで話題になっていた本を読んでみたので、感想を書いておきたいと思う。基本的なことは、ほぼ下記のブログに書いてあることがベースとなる。
上記のブログを読んでもらったという前提で気になった点を書いていく。
チーミング
チームが機能するにはチーミングが必要と筆者は言っている。これは、チームを形成することや、チームワークを実践するという意味の動名詞?として使われている印象がある。チーミングのメリットは、
- 組織のパフォーマンスが上がること
- 魅力ややりがいあふれる職場環境になること
にあると言っている。これについては、今自分がいるチームについて考えると、たしかになと思うところが多かった。これまでいろんな職場でいろんなチームにいたことがあるが、今自分がいるチームはパフォーマンスと魅力という点において個人的に満足度が高い。なぜなら、以下の行動がある程度できているように感じているからだ。
チーミングの成功に必要な行動は、
- はっきり意見を言うこと
- 協働すること
- 試みること
- 省察すること
と筆者は言っている。この中で特に大事だと思ったのは、「はっきり意見を言うこと」だと感じている。後述する心理的安全とも直接関連するのだが、はっきり意見が言えないということはそのチームがくすぶってしまったり、不満を抱えることとなってしまう。そうすると他の3つの行動も取りにくくなってくるというのが、これまでの経験上手に取るようにわかった。くすぶっていると、協働するハードルがぐっと上がると思う。
心理的安全について
チーミングを妨げる要素である不安への対処としての「心理的安全」というものが紹介されていた。心理的安全について説明する文章の中で気になった部分は次のとおりだった。
間違いを認めたり、助けを求めることができるか。また、これが評価されるか
ここで、過去に読んだ本のことを思い出してきた。Team Geekには、 HRT(謙虚・尊敬・信頼)
というものが紹介されていた。HRTを大事にしようという気持ち(もちろん、HRTであることを意識している必要はないが)が大事にされていないと、間違いを認めること、助けを求めること、これが評価されるベースが無いように思う。
読書メモから
他にも、フレーミングやバウンダリーオブジェクトなど気になる言葉があった。チームがよく機能するために必要なことについて事例と理論がまとまっていた。しかし、他のブログ等でも書かれているが日本語が冗長で読みにくいというのは否めないと思う。以下は気になった言葉のメモだ。
リーダーシップの最も重要な仕事は、人々に積極的に貢献してもらえるようになること
今のプロセスが不完全であると理解し、よりよい方法をみんなと協力して見つけたいと思うことが求められる
「早く成功するために、頻繁に失敗しよう」
まとめ
変化の早い業界でかつ、答えのわかっていないものに取り組む際にはチーミングや学習する組織が大事であるということと、どのようにチームを保ったりより良く運営していくかについて考えることや、これまでの様々なチームでの経験を振り返ることができた。こうしたインプットはとてもよいものだと感じている。チーミングと心理的安全について考えつつ楽しくいろいろな活動を続けていこうと思った。