2024年振り返り

少し遅くなってしまったけど、2024年を振り返ってみた。今年はアウトプットやコミュニティ活動をもう少し取り戻していきたい。

仕事

技術面では、MtVMでの移行(VMWareソース)と、Partner Interconnect導入、限定公開のGoogleアクセス設定をSIerやNIerとお客さんと調整・実装を主導することができた。逸般の誤家庭プロジェクトのおかげで、vCenter環境やBGPでGoogle CloudとのCloud VPNでの接続を試す環境が手元にあり、とても役立った。あまり詳細には書きにくいが、半年間近くハラスメント系のストレスを受けていてかつ、会社のみんなを守る必要があったのでハードな状況が続いていた。

IaCの社内教育を推し進めるというのはできなかったので、2025年にやっていく内容とする。

ネットワーク

JANOGに行く習慣ができたことと、10Gbps化、HomeNOCとの接続を開始することができた。「知らないことを知る」ために、ネットワークの分野を掘るのが楽しい。京都でのJANOG55にもちょっと行くつもり。

blog.hokkai7go.jp

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プログラミング

オブジェクト指向設計実践入門の写経(50%程度)をやっている。ソフトウェアエンジニアとしてのレベルアップは今後も継続してやっていく。

医療情報系

継続的な学会参加をやっている。質問するようになった、発表者と話すようになった。実際に案件が発生した。
→種まきに成功したので、経営的な成長も感じた

医療情報系ではないけど情報処理学会にも所属してみた。2025年は立命館の茨木キャンパスでの学術大会にも参加する予定

EM的なところ

社内技術ブログ開始と、登壇支援開始とかをやっていっている。YAPC函館に出られたのは良かった。

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家庭

下の子が生まれたタイミングで上の子が喘息で入院。家族全員入院状態でつらかった。

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育児は明らかに成長した。断乳サポートで1日中一人で下の子を見ていて、だいたい対応できた。一人目のときよりも明らかにスムーズだった。

 

健康

テニスはほそぼそと続けられている。初心者クラスの一つ上のクラスにいたのだが、さらに一つ昇級できたのがうれしかった。最近は伊藤あおいさんの沼が気になっています。

旅行

北海道、沖縄、東京出張複数回、福岡出張という感じでJALには24回搭乗した。海外は縁遠くなってしまったし、ダイヤモンドやプレミアも遥か遠くという感じ。

大変名残惜しくあったけど、ロードスターからBMWの218iに乗り換えた。増車できたらよかったんだけど…

逸般の誤家庭内10G化計画

もろもろがあり、新年だしNW機器かサーバでも買うかとなりました。断乳中の下の子を寝かしつけている間に調べたメモを記事化します。

 

下記の記事は良いと感じました。読みやすく知りたい情報がまとまっていて、親切なことに用語集までありました。一年以上前の記事ですが、そんなに状況は変わってなさそうでした。RTX1300はすでにあるので、その配下の10G L2スイッチを揃えようということになりました。

konoe.studio

 

個人的にはUnifiを応援したい気持ちがありますが、ダウンリンクまで10Gのスイッチ(RJ-45で)はなさそうだったので断念しました。光るケーブルいつか試したいし、夢がありますね。

jp.store.ui.com

 

逆にTP-LinkのNW機器は除外しました。ファンレスかどうかは、静音ラックに収容予定なので気にしていません。ここらへんは一般的じゃない物差しかもしれないです。

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さて、結局今回は3機種を購入する候補としてリストアップしました。他にもおすすめ機種があれば誰か教えてください。10万円以内くらいで買える10Gポートが多いスイッチはまだまだ多くないように感じました。

  • NETGEARのMS510TXUP
    • 全部10Gではないが、4ポートの1G/2.5Gと4ポートのマルチギガ/10Gで、PoE++、10G SFP+2つ、クラウド管理、VLAN、ファンあり
    • Amazonでセール中で8.28万
    • VLAN機能とSFP欲しかったので結局こちらを買いました
    • 今のところRJ-45が7ポートと、SFPが2ポートあれば事足りる
  • バッファローのBS-MP2008
    • 全部ポート10Gで、PoEなし、10G SFPなし、クラウド管理、VLAN、ファンあり?
    • Amazonで10.48万だが、中古が4.9万で出てました
  • アライドテレシスのAT-XS910/8
    • 全部ポート10Gで、PoEなし、10G SFPなし、クラウド管理なし、VLANなし、ファンレス
    • NTT-Xで7.5万
    • 逸般の誤家庭登竜門などと言われる理由がわかるお求めやすい価格かつ、シンプル機能で、とりあえず一つ持っておくと良い機器のように感じました

以上、新年早々My New Gear…した話でした。きっと次に買うのはSFPのモジュールだろうなと思います。相性問題で苦労しないといいのですが。

摂津金属工業さんの小型防音ラック SOSPシリーズをお借りしました

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以前上記の記事で書きましたが、逸般の誤家庭プロジェクトと題してDellのラックマウントサーバやRTX1300などのNW機器を収容して遊んでいます。2024年のinteropに遊びに行き、摂津金属工業さんの小型防音ラック SOSPシリーズという商品の存在を知りました。また、摂津金属工業さんの本社と自分の生活圏が近いとか、摂津金属工業さんの東京営業所が自分の勤めている会社と近所ということに気が付き、何かしらの縁を感じました。

www.settsu.co.jp

摂津金属工業さんのご厚意で、小型防音ラック SOSPシリーズをお借りしてラックマウントして実際の使用感や防音性能を試すことができたのでブログ記事にしておきます。記事化までに時間がかかりすみません。。。

サーバラック自体や、サーバをラックマウントした様子はこんな感じでした。

サーバラックのドアを閉めるとだいぶ静かになりました。騒音計を持っていないので測定結果は無いのですが、リモート通話で同僚から周囲の音について言及されなくなったので明らかに騒音のレベルが下がっているようでした。

改良できそうな点

  • 背面パネルが重く、取り外した時に取り回ししにくいと感じました。
  • 本体ファンの動作モードを静音や普通などと変更できるとさらに良いなと感じました。
  • 本体ファンの回転数や、内外の温度などを取れるセンサーがあると嬉しいですね。

このサーバラックを実際に買おうと思っているので、上記の改良点は自分でDIYするときのネタになりそうです。

仕事の全体像をつかむためにやること

はじめに

この記事は社内技術ブログに書いたものを加筆訂正したものです。網羅的ではないですし、勤務先に特化した部分もあるので、一般的にあてはまらない箇所もあるかと思います。その点承知の上読んでもらえるとありがたいです。

仕事の全体像をつかめないのは以下の原因によるものと個人的には考えています。下記の対処は早くに出来るほど価値が高いものと思います。

知識不足への対処をする

  • 知識が不足していると、どんなタスクや問題が発生するのか想像がつきません。
  • やると良いことの例: プロジェクト等の歴史について調べる、ドキュメント読み漁り、同僚との会話、資格試験、書籍等での学習

経験不足への対処をする

  • 経験が不足していると、どんなタスクや問題が発生するのか想像がつきません。技術的な詳細を追うことで見えてくる問題が確実にあるので、利用する技術のドキュメントを読むだけでなく実際に手を動かし、手に馴染むまで触ってみる経験が必要となります。
  • やると良いことの例: 再現(検証)環境をつくる、研修受講等

時間軸について理解する

プロジェクトの契約期間や、重要なマイルストンはいつに設定されているか、という時間軸についての理解が必要となります。

プロセスやフロー、関係する他者への理解を深める

業務フローやその処理プロセスについて理解することは、どんな仕事をしていても必要なことだと思います。

ルールへの理解を深める

  • 契約、規制、法律といったルールを学ぶことは自分たちを守るために必要なことです。ここがふわふわしていると、契約範囲や作業のクオリティについての理解もふわふわしてしまいます。PCI DSSなどの業界規制のガイドラインがあるなら、それを学ぶことは全体像をつかむ手助けになります(大変だけど)
  • やると良いことの例: 契約内容を営業等に聞く。何度聞いても良い。クレジットカード業界であればPCI DSSについて学ぶ等

参考文献

これを参考文献として挙げたのは、全体像が把握できることはリーダーとしての必須要件と考えているからです。 tech.drecom.co.jp

YAPC::Hakodate 2024で北海道エンジニアコミュニティ座談会に出てきました

出るまでの経緯

yapcjapan.org

北海道で開催されるなら行かねばならぬと思い一般参加を考えていました。 JANOG54奈良に参加してる間にLOCAL理事の三谷さん(通称:母、以下母と表記)と飲んでいると、あなたもYAPC函館でパネルディスカッションに出るのよと知らされました。まだスタッフからは連絡が来る前だったので驚きました。うれしい驚きは歓迎です。

パネルディスカッションの内容

北海道エンジニアコミュニティ座談会として、パネラーの母、onagataniさん、ジャンボさん、ちくわくん、自分が出ました。自分の立ち位置としては、北海道出身で北海道を離れたエンジニアというものでした。 LOCALと、LOCAL学生部の紹介をしたのはもちろん、コミュニティの世代交代やコミュニティリーダーの終活、北海道ならではの参加障壁(距離、天候)、働き方、北海道の魅力といった話をしました。正直なところ、もう20分くらいあったらさらに盛り上がるというか、熱が入ったかなと思いました。パネルディスカッションというやつは、熱が入りにくいですからね。

自分とLOCALの出会いから、現在までについては元同僚のonkさんが一言にまとめてくれてました。自分の15年?近くの活動はこの一言に尽きますね。投稿ありがとうございます。

「コミュニティとは誰か」という好きなるびまの巻頭言の話もできました。 magazine.rubyist.net

巻頭言にあるように、コミュニティとはあなたのことなのだと思います。今回のパネルディスカッションに出ていた話題の中でも、コミュニティの立ち上げから、世代交代、就活に至るまでこの話につながっていると感じています。また、前夜祭であらたまさんから話されていた内容も今回のパネルディスカッションの内容に関連していますね。コミュニティを始めるのもやめるのも自由だし気軽で良い。参加者としての、のっていきの話にも触れられているのが素敵だなと思いました。

speakerdeck.com

座談会の様子はtogetterでまとめてもらってました

togetter.com

全体

函館は好きな街なので、このように登壇の機会をもらえてうれしかったです。運営の皆さんに感謝しています。

せっかく登壇するので、同僚というか部下に来てもらいました。技術カンファレンスを体験してもらい、知人を紹介しまくることができたので良かったです。

Keynoteをはじめとしたいくつものセッションで、技術的な刺激をもらえました。量が質に転化するほどのコードを書けてないと改めて感じたので、やっていきましょう。

ごはんと感想

ごはんのおいしいカンファレンスでした。会場でラッキーピエロハンバーガーや、ハセガワストアのやきとり弁当が出てくるとは思ってなかったし、たこ焼きやカレーなどのフードトラックもあり、ガラナもあり、満足度高すぎるだろと思いました。

懇親会のごはんもおいしくて満足度高かったです。食べたいと思っていた毛沢東チキンがあったのがうれしかったですね。

今度は家族みんなでゆっくり函館行きたいなと思いました。

大阪Ruby会議04に参加した

2024/08/24に開催された大阪Ruby会議04に参加した。

各セッションの感想や内容について書くのは他の人に任せたいと思う。

会社のみんなの目標設定や、会社の外部露出について最近考えていたので、どうして自分はこういうカンファレンスに行くのかということを考えながら聞いていた。 前職(はてな)とは真逆なのだが、今の会社内での技術的な刺激は不足しがちだ。なので、RubyKaigiをはじめとした技術イベントに参加している。言い方を変えると、自分より強いやつに会いに行くということだと思う。あとは、知らないことを知りに行くというのも大きな理由となっている。つまり、知的好奇心のためであり、明日からの活力を得るためというところが大きい。

技術的な刺激や、知的好奇心の話

しおいさんがHappy Eyeballs v2の実装に関わることになった話を詳しく聞いた。先駆者がいたことや、やってみたらどうかとサジェストする人の存在があったことを知った。うまく言えないがとてもいいなと思った。個人的には最近ネットワークに興味があり、ハードウェアとソフトウェアの両面でネットワークへの理解を深めたいと思っていたので、しおいさんの発表がとても気になっていたのだった。IPv4IPv6それぞれ、または両方の環境が必要になるし、もちろんそれらへの理解が深まらないと実装できない。実装上の苦労も考えて、すげーとなっていたのだった。

https://speakerdeck.com/coe401_/an-adventure-of-happy-eyeballs

Introduction of Happy Eyeballs Version 2 (RFC8305) to the Socket library - Speaker Deck

人やコミュニティとのつながり

こういうカンファレンスでは人や、コミュニティに触れてつながるというところも大きい。すでに10年以上の長い付き合いの人たちもいたし、初めましての人もいた。数回会って話したくらいなのに、自分の顔や名前を覚えてくれている人たちがいるのはうれしいことだと思った。これまでに何度か書いているように、技術も好きだがそれ以上に人やコミュニティが好きなのだ。どうしてもコミュニティの運営や、世代交代といったところに目が向いてしまう。その点で、今回 ydah_さんが実行委員長を引き受けていたことが大変素晴らしいと思ったし、そのうえでとても楽しいイベントであったと感じた。

仕事以外のコード

動作する綺麗ではないコードを書く時間を確保しようという気持ちになった。しかしコードを単純に書いていれば良いわけではないのだと思っていて、深いところまでやっていくのが良いように感じた。

さいご

いやはや~という感じなのだが、毎回のようにやっていくぞ!という気持ちになれていてありがたい。人やコミュニティは自分にとって身近なテーマだったが、そこにもう少しコードも付け加えていきたいなと思った。

JANOG54に参加してきました

背景とか

ここ最近知的好奇心ペースで追っかけているテーマの一つとしてネットワークがあります。長崎で行われたJANOG52に続いて、2回目のJANOG参加となりました。奈良でお話ししてくださったみなさん、運営のみなさんありがとうございました。

印象に残ったセッション

印象に残ったセッションとしては、NTT法廃止関連のセッションと、自動化のセッションがありました。

NTT法改正

www.janog.gr.jp NTT法改正に関するKDDIによる資料が大変わかりやすかったです。

PDF直リンク注意 https://newsroom.kddi.com/past_assets/newsrelease/2023/12/04/pdf/press_20231204_01.pdf

Xにも同様の感想を書いている人がいましたが、登大遊さんが話している様子を生で見られて良かったです。NTT法についてはどうなっていくのか今後が気になるところです。

自動化の教育

www.janog.gr.jp

事前から大変気になっていたセッションでした。一時期Chefのことをやっていて、今はAnsibleやTerraformで自動化の恩恵を受けている身としては参加せざるを得ないと思ったからです。

BoF

若者へのネットワーク技術継承BoF

LOCAL学生部とか、理事をやってきた経験をもとに議論に参加できました。若い人をどう巻き込んでいくのか、巻き込んだ若者もいつか若者ではなくなるので、どのように世代交代をしていくのかという話をしました。LOCALでの経験上気をつけている話として、場の雰囲気の維持やファシリテーションの大事さの話をしました。 また、若者にネットワークを教えるのが難しいというテーマがありましたが、これは自分がこれまでやってきたSREや情シスについても同じ課題があると感じました。そのうえで、何を若者に継承したいのかという話があり、基礎知識や、調べ方、環境、思い(エモーショナルなところ)、インプットやアウトプット、キャリアパスやラーニングパスについて継承したいのではないかという具体的な議論ができたのがとてもよかったです。

子育てBoF

仕事やセッションの合間に15分ほど参加できました。3人子育てしている方の話や、子供にどんな映像コンテンツを見せているかといった具体的な話が交換されていてよかったです。

さいごに

JANOGは自分がまだ知らないことを知るきっかけを得られることが多く、また、知っていることをさらに深めるためのきっかけを多くもらえる場だと感じています。また、コミュニティとしても興味深いので、今後もタイミングをみつけて参加していこうと思います。いつかは発表したいですね。