技術者文化をつくり、育てる

RubyKaigiに行った自分は気持ちやモチベーションが高まっており、日々の開発や勉強といった研鑽をやっていくぞというモードになっている。

しかし、同僚たちとの日々の開発や勉強にも良い影響を与えようと考えると難しくなる。そして、たぶんそれはおこがましいことのようにも思う。自分しか変えられないだろうという気持ちがあるからだ。

技術者文化をつくり、育てるのは難しい。一朝一夕ではどうにもならない。自分がやっていっている姿や、自分が楽しんでる姿を見せつつ巻き込んでいけば、どうにか良くなっていってほしい。

RubyKaigi 2023

rubykaigi.org

長野県松本市で開催されたRubyKaigi 2023に参加してきました。

楽しさ

技術を学び、人と話すことはこんなにも楽しいのだったな。と思い返すことができました。COVID-19により失われた数々の体験を取り戻していく旅だったように思います。

以下の記事に良いことが書いてあって完全同意です。技術カンファレンスで摂取できる栄養素は大変貴重だと思います。しかもこれはオンラインでは摂取もしくは吸収の効率が落ちるように思います。

技術はやっぱり面白いし,この界隈にいる人たちの熱量からしか得られない栄養素があるなと思う

tomio2480.hatenablog.com

仕事との関連

自分は最近 "コードを書く情シス"をキャッチコピーにして仕事をしています。プログラミング言語のカンファレンスに参加することは自分にとって意味のあることですし、読み書きしやすいRubyであることにも、会社での教育上の意味を見出しやすいものと思っています。何か、情シスへの支援をする仕事の中で共通する問題について、解決策を提示できそうなところがあればコードを書いてOSSにしたいなという気持ちはあります。

売り切れる体力気力

体力気力と、スマホのバッテリー残量を見つつ無理そうだったらホテルで休む。ホテルで配信を見る。元気になったら会場に戻る。という繰り返しでした。 まさに以下の記事で書かれている "廊下" を楽しむためには体力気力が満ちていることがとても重要ですね。

tomio2480.hatenablog.com

自分は何ができるのだろう

RubyKaigi 2023はとてもいいイベントでした。しかし楽しい、面白い、いいイベントで済ませて良いのでしょうか。自分は今そこを今考えているところです。自分はこれまでRubyKaigiの当日スタッフ、レポート班をやってきました。その流れで、るびまの編集にも関わっていた時期がありました。

お題:「会議」といえば

【十周年記念企画】 Rubyist Magazine へのたより

https://blade.ruby-lang.org/ruby-list/49732

そしてありがたいことに地域RubyKaigiのオーガナイザーも経験することができました。

http://tokyo10.rubykaigi.info/

ではこれからは?

なにもわからないけど、子育てがもう少し落ち着いたらRubyコミュニティで何かできたらいいなと思っています。

みなさんはどうですか

これを読んでいる方はRubyKaigiという場、コミュニティ、技術のどれに興味があるのでしょうか。自分は場とコミュニティです。昔から変わっていません。 もし今回RubyKaigiに参加してみていいイベントだなと思ったなら、当日スタッフとかをやってみるとよいでしょう。一般参加者のときとは、違った見え方があるし、いろいろな方と仲良くなりやすいです。Deep Diveしたほうが圧倒的に楽しいと思います。るびまや、日本Rubyの会の活動を知り、今活動されている方々とお話するのもよいでしょう。

自分のことになりますが会社の経営層になり、一般社団法人LOCALの理事をしています。

www.local.or.jp

こうした背景からか、"一般社団法人の運営と継続" というテーマに対しては人よりも気持ちがあるように思いました。今回のRubyKaigiでこの気持ちに気がつく事ができました。組織を存続させていくのは大変ですし、ボランティアベースの組織運営は特定の人が頑張る形になりがちです。いつだって誰かの助けを欲していると思います。 あなたがRubyに対してお客さん以上の気持ちを持っているなら、何かできるかもしれませんね。知らんけど。

まとめ

運営に関わられたみなさま、現地でお会いしたみなさまありがとうございました。大変楽しいKaigiでした。また行きます。

さて、RubyKaigi自体の話はここまでで、ここからは観光などの話になります。

観光

今回はAttendeeとして参加しました。すべてのセッションを聞ける体力気力理解力すべてが足りていないので、合間合間で観光することで癒やされていました。 松本市美術館松本城、川、レストラン鯛萬、草庵、あがたの森公園信州大学の松本キャンパスあたりに行ったのですがどれもよかったです。松本市とてもいいところでした。いくつか行けなかったところがあるので、次回以降の宿題としたいと思います。

松本市美術館です。草間彌生さんは松本市出身のようです。
アーツ・アンド・クラフツ展という企画展示も大変良かったです。

松本城

女鳥羽川の千歳橋から

馬刺し

ざる蕎麦と天ぷら

tabelog.com

鯛萬というレストランに行きました。大満足でした。もともと、鯛萬という料亭だったそうです。フランス料理店でなぜ "鯛" という文字が入っているのか不思議と思いお店の方に聞いてみたところ教えてもらいました。

コース料理の鯛のフリットのはず

tabelog.com

シェアサイクルがあることに気がついたので、こちらのサービスを使いました。大変便利でした。 www.hellocycling.jp

リモートマネジメントの教科書 読書メモ

まとめ

知っている内容が多かった。教科書という名前の通り、リモートワークを初めて取り入れるときとかに読むのがいいのかもしれない。今の自分に最適な本という印象ではなかった。読書メモも短めだった。

メモ

ワークライフバランスから、ワークインライフへの移行によってリモートでのマネジメントには 「生活の中で仕事に集中できる環境をつくるという、メンバーの新たな負荷を理解すること」 という要素が加わった

組織や個人の生産性やパフォーマンス低下への懸念

自組織における生産性や成果を定義し、把握できる状態にするとよい

リモートワークのソロワーク化

メンバーはルーティンの業務が問題なくできていれば良いと考えがちです。一方で経営層やマネージャーは新規顧客の開拓や、改善提案など、新たなチャレンジを行ったり、現状をレベルアップする動きが鈍っていると仕事が順調に進んでいないと考えることがある オフィスワークで感じていた会社や組織とのつながりを別の方法で感じてもらう リモートワークでメンバーが何をすべきか、方向性や成果をしっかり伝え、確認する 今の会社でなくても活躍できると感じているメンバーに、会社やマネージャーとして何を提供できるかを考える

リモートワークによって生活の中に仕事が取り込まれたことによって、働きやすい環境を整えることが、働きがいにつながるという関係性に変化した

リモートワーク下ではメンバーの責任も増す

1周囲を安心させる責任とは、上司や周囲が見守ってなくても仕事を進め、成果を上げてくれるであろうという安心感を抱けるようにすること。成果を上げることと、ほうれんそうに大別される 2仕事環境をデザインする責任 自分を理解し、一番能力を発揮できる仕事の組み立て方と一日の過ごし方を設計することも含まれます 3心身の健やかさを維持する責任

組織を芯からアジャイルにする 読書メモ

まとめ

良い本だと感じた。タイトルの通りの内容だったと思う。アジャイルまわりの前提知識があると読みやすくなるのは言うまでもないだろう。

"最適化という名の呪縛"という言葉と考え方を得られたのが、本書を読んで一番良かったことかもしれない。

 

ここは読まなくてもいいセクションです

他の本に寄り道する必要があったので、読了までかなりの時間を要してしまった。本当なら一気に読んでしまいたいテーマだったのだが。

以下は読書中のメモだが、冗長な表現と思ったところをバッサリとシンプルに書き直したりしているので、本から一言一句コピーした文言ではなく、オリジナルと乖離してる可能性があることに注意されたい。また、本の全てをメモしているわけではなく、自分が必要だとか、良さそうと思った部分を抜粋している。

 

何を探索するのか

組織は顧客の状況や置かれている前提が変容している可能性を常に検知しようとしなければならない。この探索に時間を投じていない組織は顧客からやがて相手にされなくなる。いつまで経ってもサービスの質が変わらない、変化に取り残された業界。(になってしまう

 

組織の芯を捉え直す問い


自分たちの組織を取り巻く環境、社会に対して立ち遅れていると感じることは何か?
デジタル利活用を前提とした社会や環境に適した組織、組織活動とはどのようなものか?
あなたの組織で探索しなければならないこととは何だろうか?
新たな取り組みを始めようとしたときに、真っ先にぶつかる組織の制約とは何か?また、それはなぜ起こると考えられるか?

 

最適化という名の呪縛


思考や判断、行動を縛り付ける呪縛の本質は最適化
方法の最適化が減点主義路線となるのは自明だ。

方法の最適化
標準からの逸脱は許されない。誰がやってもアウトプットが同じになるので外部へ委託できるようになる。最適化は外部の組織にまで広がり硬直していく。外部へプロセスを委託すると自組織から、その分の理解を切り離し、消失させることになる。仕事全体への理解が分断されるので、やってることの中身がわからないことが増える。仕事の説明は厚く長くなっていく。この時点で探索の志向性とは完全に直交する

 

体制の最適化


関係間で間違いを起こさないようにするには、情報の受け渡しが少なく済むようにすればいい。チームを超えた絡みが減るようにきっちり分業に徹するようになる。独立した状態を作っていくと、仕事が増えた場合にどう対処するかが問題になる。そして兼務が増える。兼務により仕事の仕掛りが増え、一人の人間がさばける仕事量は相対的に減り、組織全体としての速度を落としていく。

 

道具の最適化

間違わないためには、迷わないようにしなければならない。使うツールも標準で定めておくべきだ。道具の最適化とは固定化ではない。常に状況に適した道具とは何かと見直し、より効果と効率の良いものにアップデートしていくことである。方法や体制に比べてツールはさらに足が速い。時とともに時代遅れになり、自組織の効率性を知らぬ間に落としているということがざらにある。

 

最適化の最適化は止まらない


3つの最適化で鍛え上げてきたプロセスは、何が正解かわからない問題には手も足も出ない。得られたインプットから期待するアウトプットまでいかに正確に早くたどり着くかの手順でしかないのだから。目指す方向性がわからない中で、標準を守り抜いたところで「間違ったこと(役に立たない、意味がないこと)を正しくやる」域を出ることはない。こうした事態に直面して、極めて芳しくない結果を評価するのだから、当然仕事の進め方自体を見直す必要に迫られる。しかし「間違わない」ための強化が取られる。「やっていることがそもそも正しいのか?」という問い直しではなく、「やっていることが正しくなるための改善」が選択される。評価基準も評価者のメンタリティも変わらないとしたら、結果の評価も変わらないことになる。

 

目的を問い直す


組織は戦略に従い、戦略は意図に従う
意図とは組織が存在する意義に値する。組織が自ら定義するだけでは成り立たない。社会や環境と適合した意図でなければ、その存在が受け入れられないことになる。ゆえに、意図に立ち返り、どうあるべきなのか、どうありたいのか、「われわれは何者なのか?」を自ら問い直す必要がある。もちろん、組織の意図は社会や環境とのキャッチボールとなるから、継続的に立ち返らなければならない。これまで、誰も意図や方針の根本まで問い直す機会がなかったとしたら。組織の芯を捉え直す力が弱く、存在さえしない可能性がある。かくして組織は不思議な状態を現し始める。芯(これからの意図、それに即した方針)がなく、外周の現場活動のみが問題を抱えて右往左往する、まるでドーナツのような組織。

 

組織の中心に何を据えるのか


厄介なのは標準をただ書き換えればよいというわけではないということだ。言語化された表記を超えて、時間とともに組織の中で育まれてきた方針、戦略は紙ではなく人に宿る。人と人の間の「認識」として形成され、組織の「意図」をさえ塗り固めていく。私たちは、人の「意識」の更新に挑まねばならない。ある意味で「遺産」とも言える。組織の「今」を背負った者たちには存在しない「記憶」が、時を超えて私たちを方向づけ続ける。これまでの「方針」では直面する状況に勝ち目がないことを、もっというとこれまでの意図も組織を取り巻く社会環境ともはや合致していないことを、誰もがほぼ気づいているというのにだ。
この不本意な旅を続けているのは、「標準」と「最適化」に代わるものを持ち合わせていないからである。
目の前の現実を正しく解釈し、適した意思決定と行動をとる。そのためのすべを1つのチームや部署にとどめるのではなく、経営から現場にいたるまで新たに宿さなくてはならない。

 

アジャイルという福音


アジャイルはソフトウェア開発の文脈において、「探索」と「適応」のために確認され育まれてきた智慧なのである。

 

組織はアジャイル開発の夢を見るか


ソフトウェア開発のアジャイルが、組織運営に適用できるのか?実はそのままではうまくフィットしないところがある。運用の仕組みレベルでの工夫が必要であり、「最適化」のメンタリティが行く手を阻む。
個々人が分断された状態で、アジャイルのタイムボックスを回しても欠落感を感じることになる。自分の手元の仕事を超えて他者とともにあろうとする理由がないのだ。共通の目標などがない。「われわれはなぜここにいるのか」への回答がないのだ。
ソフトウェア開発は共通の目標を作りやすい。なぜ目標設定の方法であるOKRがもてはやされるのか。自分たちのあいだで認識し、作用できるObjectivesが存在しなかったからではないか。

 

組織の芯を捉え直す問い


・方法について過度な最適化が起きていないか?遵守するのが目的になっている標準は存在しないか?
・体制について過度な最適化が起きていないか?分業により同僚が何をしているのかまったくわからないということはないか?
・道具について過度な最適化が起きていないか?
・組織の意図と方針は社会や環境に適したものになっているか?
・組織の中で当たり前の認識になっていることに何があるだろうか?

 

3章自分の手元からアジャイルにする


探索と適応を繰り返し、そこから効率良く勝てる道筋を見極め、最適化へと進む。大事なのは最適化から再び探索へと戻るルートを開拓することだ。

ふりかえりだけでは、目先に焦点が向く。
むきなおりで意図的に目線を上げて遠くを見るようにし、到達したいところと現状との比較を行うようにする
むきなおりこそ、最適化への最適化から道を外すための最初のきっかけになる

それぞれの仕事の前提に共通の意図をおかねばならぬ
関心は意図によって近接しうる

関心は組織をめぐる血液となる
私たちは何もなくとも定期的にお互いの状況を同期し、共に目指す方向性を確かめることをしなければ、ともにあるという状況を、つくることができない

 

自分の頭で考えて動く部下の育て方を読んだ

まとめ

"優秀な人が指示待ち人間を作る" と著者は書いている。指示待ち人間の作られ方や、作らないためにどうしたら良いかが書かれていた。

個人的には教え過ぎによる弊害について考えさせられたので、思っていたよりも影響を受けることができた本と言える。

以下は読書中のメモだが、冗長な表現と思ったところをバッサリとシンプルに書き直したりしているので、本から一言一句コピーした文言ではなく、オリジナルと乖離してる可能性があることに注意されたい。

部下への期待の話や、ソクラテスの産婆術の話はうまく言語化できていなかった部分だったので、いいインプットになったと思う。

 

 

 

メモ

以下はメモ書きである

  • 指示を求められたら、どうした良いと思うかを聞く
    • 何か気がついたこととかある?と聞くと良い
    • 意見を聞いて良かったと伝えて、さらに意見を促す
    • ズレたらこういうふうにしてほしいと伝え、その方向だと別の意見がないか聞く
    • このやりとりで、上司の考えに触れて、上司の望む動きを考えるようになる
  • 出来るだけ教えない。教科書読めと言う。教えない方が理解が深まり、忘れなくなるらしい
    • 何も知らないふりをしてひっかけ問題を出して質問をする
    • 受け身ではなく能動的、主体的、自発的になることが理解と記憶を深めるらしい
  • 上司の仕事ができるアピールは部下のやる気を削ぐ可能性がある
  • 部下に答えを教えるなかれ
    • 教えすぎると情熱を奪う
    • 何を教えないかを意識した方が良い
    • 自己効力感や達成感を部下にいかに味わってもらうか
  • こいつ覚えてないけど前にも教えたぞ、というのは教えた側は能動的行為で、教えられた側は受動的だから
    • 記憶してもらうには部下に能動的になってもらう必要がある
  • 自分の記憶力さえ、気持ちよく働ける環境にしてあげないとうまく機能しないのだから、他人に仕事を覚えてもらおうとするには、余計に気持ちよく働けることが大事になる
    • モチベーションを上げようとするより、下げる要因を除去することに努力したほうがよい
    • 働くことを楽しみ、意欲を持って取り組んでもらう。そのためにできないをできるに変えるという、人間が幼少期から持っている性質を活かすのが一番
  • 少し考えないとうまく解けないような、しかし少し考えれば解けるようなほどよい難問を部下に与えよう
    • 子育てと同様に見守る姿勢で、できたことを喜んであげる
  • 部下を指示なしで動かす
    • 改善点が思い浮かんでいても、指示は出さずに質問形式でどうしたらいいか考えてもらうようにする
    • 上司が正解を教えてしまうより、理由や情報を提供しながら質問し、部下に追求することを促し、自ら答えを導き出そうとしてもらう。そうすると仕事の覚えはずいぶん早くなる

ここまでは心構え。ここからは長いスパンでの話

  • 丸3年経つと目の前の作業に追われるのではなく、仕事全体の流れをもつかむ余裕が生まれる
    • つまり3年をめどに部下を一人前に育てるという気でいた方がよい
    • 部下が育つのにかかる時間を待つ余裕が職場には必要
  • 新人の部下には毎日のように頻度が高く、業務量は多いけれど比較的単純な作業を割り振った方が良い。そのほうが早く仕事を覚えられるし、慣れれば処理速度も上げやすい。こうした単純作業を一つ一つこなして、少しずつ多機能の人間に育ってもらえるように辛抱強く育てなければならない
  • 仕事の分解は上司の仕事
    • 分解した工程ごとに苦労を労う
    • 大きな仕事でも小さく達成感を
  • メールはまず一定時間確保して部下に書いてもらう
    • 改善点はすぐに伝えず、教えがいがあるぞ、成長した暁にはネタにしてやろうと喜んでおく
    • その上で改善点に関して質問しまくる
    • 修正完了後にレビュー
    • 何度か繰り返して修正点なくなれば日常のやりとりを任せる。ずいぶん良くなったとほめる
  • 商談は客前ではなく裏でロープレ
    • いきなり任せない(失敗してつらくなるし、学習効果を高めたいので
    • 上司が実際の商談見せて、その後裏で真似てもらいロープレ。詰まる経験をさせとく
    • その後また上司が実際の商談見せて、自分が詰まったところの記憶が新しいうちに見本を見て、さらに改善させる(頭の中で反芻する時間を与える
    • やってもらう
    • 慣れたらお客さんになりきり質問しまくる
  • 裏ロープレが無難にこなせそうになったら、客先での説明を任せてみる。いざとなったら助け舟を出すからと伝えておく。助ける安心感と、上司が話を引き取ってもショック受けるなよというメッセージ
    • 説明できたら、初めてにしては上手くできたな。もっと上手にできないか工夫重ねてと伝える
  • 仕事のコツを部下に教えるなかれ
    • 違う人間で感じ方も違うので全ては伝わらない。それはそう
    • コツを早くに教えるより、本人に失敗から体験してもらうのが良い
  • 実際の失敗してもらってばかりだと仕事が進まないので、思考実験で失敗してもらう
    • 思考実験を織り交ぜることですべての業務の裏付けとなるコツがあることに気づいてもらうようにする
  • 数ヶ月や数年を跨ぐような長期の仕事の教え方
    • 長期の仕事の型は説明しても伝わらないし、一度通しで体験してもらわないと新人には全体像が見通せない。経験してもらう必要がある
  • いきなり任せてもさっぱり見当がつかない
    • 上司自身が進めているプロジェクトに一通り付き合ってもらう。時折、君ならどうする?と質問を要所要所で重ねて、自分ならどうするかという思考実験を重ねるくせをつけてもらう
    • 例えば、最新のトレンドを踏まえてこういうプレゼンをしたが、君が同じ情報に触れたとしたならどうする?
    • 自分の参考にした情報と、なぜそれが面白いと思うのか、企画を考えたプロセスや理由を伝えて追体験してもらう
  • 企画立案には業界全体の動向、最近の流行を把握できてないと、新しいテイストを加えるというビジネスの基本ができない。新人には無理
    • なんでこんなことをするかわかる?と時折質問する。仮説を立ててもらう。質問を通して仮説の精度を上げる訓練をする
    • 理由を説明させることで説明力も引き上げることができる
    • こうして仮説立てゲームを楽しむことで、正解丸暗記、疑問に思わないという日本人気質から抜け出せる
  • ソクラテスの産婆術
    • 知識の赤ちゃんが生まれるのを手助けする技術
    • 相手の答えに対して新しい情報を加味して、新たに質問することを繰り返す
    • 産婆術は無知から知を産む方法
  • 部下にやりたいことがあると思うなかれ
    • 本人のやりたいことをやらせてあげるのは、仕事の基本を覚えるまでは無理。
    • 仕事を覚えるという比較的つまらないように見える業務に意欲的に取り組んでもらうにはどうしたらよいか。
    • 単純作業には工夫の余地がある
    • 工夫し改善することは達成感を得られらさらに工夫を重ねようという意欲を生み出せる
    • 工夫の発見を部下にやってもらう。ルーチンワークをつまらなさそうにしてたら、何か工夫ができるところはないか?と尋ねる
    • 工夫を見つけた部下には、よく気がついたねなどと感心しよう
  • 朝のミーティングでは何をすると効果的か?
    • 昨日の仕事を聞いたり、今日の仕事について聞いたり、何のためにやっているか聞く。作業をなぜこうするのかわかるか?と聞く
  • 指示待ち人間になる大きな原因の一つは意欲を失うことだ
  • 自分の頭で考え行動する部下になって欲しいのならば、上司は意欲を最大化することに努める必要がある。残業は意欲を損なう大きな原因になりかねないので要注意
  • 部下から意見や質問が次々に飛び出す3つのアプローチ
    • こちらの説明後に全員に質問するから2,3個質問ネタ用意しといてねと伝える
    • ざっくり質問すぎると相手は困る
      • 何で困っているかを伝えた上で質問する
      • 意見ではなく、思いつきや気がついたことなら口にしてもらいやすい。
      • 話の主導権を奪わずに、相手の話を促すこと
    • 結果をほめずに、工夫を尋ね、工夫を面白がる
  • 上司の心と仕事量に余裕がないと部下は育てられない。上司がパンクせずに部下の仕事の締め切りに余裕を持たせるには、期待しないことが大切だ。
    • 昨日から一つも成長してなくて当たり前、自分1人で仕事を処理する羽目になっても仕方ないと腹をくくっていると腹が立たない。
    • 着実に成長しますようにと祈りはするが、早く成長しろよとは期待しない

早起きして散歩してたら5ヶ月くらいで5kg痩せた話

メモ書きのまま放出する

やっていないこと

筋トレ、糖質抜き(少なめにはしてる)、断酒、断食

やってること

  • 早朝散歩
  • 週一回テニス
  • 子育て

くわしく

朝早起きしてる
肩こりつらすぎて目覚めることもあれば、猫に起こされることもある。理由はともあれ、最近は6時にはだいたい布団を抜け出している。

朝飯前の話
外山滋比古さんの思考の整理学に朝飯前の話がある。自分はこれが好き
"どんなことでも朝飯前にすれば、さっさと片付く。朝の頭はそれだけ能率がいい。"
https://alohabranding.com/booklog-shikoseirigaku/

頭の整理や、気持ちの切り替えに役立っている

70kg切ったので、ボルダリングまたやりたい

こまめに振り返りをするようにした

社内で案件ごとに2週間サイクルで振り返りをやっていたのだが、メンバーの入れ替わりによって参加者が変わったときに振り返りの週間が滅びてしまった。

そんな日々が続き、学んだことの共有や改善を話す場が失われたことに気がついた。

大きくない会社なので、全員で振り返りをやることも考えたが、どうしても日程調整の面倒さがある。

そこで、各種の会議の終わり5分程度を使ってこまめに振り返りをやるようにしてみた。

日程調整でウッとなる必要ないし、今話していた内容をベースにして話が進むので記憶が新しいし、各自の新たな発見に触れられたりできたので今のところ体験が良い気がしている。