LOCAL Community Summit 2015というイベントの実行委員長をやりました

初めてイベントの実行委員長という役割を経験したので、僕が何をやりたかったのかと、何を感じたかについて書き残しておきます。

自分とLOCAL

LOCALを説明するときには、「北海道の技術者メタコミュニティ」と呼ぶことにしてます。http://www.local.or.jp/

メタという言葉を使うのが適切であるかはさておき、技術者のためのコミュニティたちをつなぐ存在だと認識しています。

北海道で大学生だった頃から出入りしていて、お世話になりっぱなしなコミュニティです。恩返しもしくは、恩送りをしたいなぁとずっと感じていました。

LOCAL Community Summit 2015について

開催までの経緯

LOCALの理事から、僕ら何人かに「東京でイベント開催すると面白いと思うんだよね」という話をもらいました。

正確な時期は思い出せませんが、一年前くらいでしょうか。

主テーマは、「東京以外の都市と、東京の関係性」です。

東京に出てきて5年目になった今、自分が話したり想いを詰め込むことができるテーマだと思い、実行委員長に名乗りでたような記憶があります。

イベントのパネルディスカッション中にも話しましたが、自分の行動指針として「楽しい方や、大変そうな方を選ぶ」というのを掲げています。大変だけど、実行委員長は楽しいだろうし、経験してみたいことの一つだったので、迷いはありませんでした。

(岡本太郎展の名言ガチャで当たった名言にインスパイアされて行動指針に据えたのです。なんだかこういうことをいうのは恥ずかしさもありますが…。)

プログラムを考えていたときの話

イベントのプログラムに「言語系コミュニティLT大会」というのがあって、これは自分が組み上げたものでした。考えている間に楽しくなっちゃって、Ruby系コミュニティの紹介が多く入ったことは完全に自分のしわざです。本当にありがとうございました。

とは言え、考えなしにこうなったわけではありません。最近の東京でのRubyコミュニティはとても活発だと感じています。初心者向けから、都内各地区でのコミュニティ、ピンポイントな技術コミュニティなど幅広く出てきています。他の言語コミュニティよりもこうした傾向が強く感じていました(異論は認めます)。

今回の主テーマを考える上で、コミュニティ事情の地域差については必ず話題に出したいと思っていたというのが主な理由です。

イベント当日の話

クロージングでも触れたんですが、参加者のみなさんのツイートを見ていると「地元愛」という言葉がいくつも出てきていたのがとても興味深かったです。

「地元愛」という言葉は告知やアナウンスで全く使っていないし、意識もしてなかったんですけどね。やはり無意識的に出てくるということは、愛なんでしょうね。

今回のイベントは「異種格闘技戦」だったと感じています。 言語系コミュニティ、初心者向けコミュニティ、ユーザー会、北海道な人・企業・コミュニティ これらが一堂に会する機会はなかなかないと思います。コミュニティの多様性について考えずにはいられませんでした。 これだけの異種格闘技戦にできたのは、LOCALがメタなコミュニティであるからかなと思います。

コミュニティとは

言語系コミュニティLTの枠で、小芝さんにLTをお願いしていました。小芝さんのLTでもあったように、コミュニティ名が出ていません。○○コミュニティの人というより、個人としての小芝さんにお願いをしました。 コミュニティのLT大会なのに矛盾するように感じられた方もいるかもしれません。

ここで、コミュニティの定義について書かれている文章を一つ紹介します。 るびまRubyist向けのウェブマガジン)の巻頭言にかかれていた次の言葉を、僕はなかなか忘れることができません。

Rubyist Magazine - 0028 号 巻頭言

コミュニティとは誰か。もちろん、あなたのことだ。あなたがコミュニティであり、それ以外にコミュニティはいない。あなたのような人々の集まりを、コミュニティと呼ぶのだ。

短く言うと、「俺がコミュニティだ!」ということでしょうか。 東京では言語系コミュニティが多い分、どんなコミュニティのどんな勉強会に参加するかという選択が人により異なっていて興味ふかいなと思います。

東京のコミュニティの層の厚さを知ってもらうのと同時に、コミュニティ自体の定義について考えるきっかけを少しでも提供できたなら僕としてはとてもうれしい限りです。

さいごに

参加してくれた人、参加できなかった人、興味を持ってくれた人のみなさんに感謝します。ありがとうございます。

実行委員長やってよかったー!!