LOCAL Community Summit 2017というイベントを開催した

はじめに

一般社団法人LOCAL(以下、LOCAL)という、「北海道の技術者コミュニティを盛り上げよう」という目的の団体の理事をやっています。このことは何度か当ブログでも書いているとおりです。

このLOCALで、東京でもイベントやろうよ!って趣旨(これは雑すぎるのだが、正しい趣旨は下記のとおり)でLOCAL Community Summit(以下、LCS)というイベントを2015年に一度開催しました。

LOCAL Community Summit とは、

  • 地方の技術者やコミュニティの取り組みを、地元だけではなく東京でも発表してみよう!
  • 私達の地域の楽しさを、他の地域の技術者にも伝えよう!
  • 地元を離れ首都圏で活躍している技術者や、いろんな地域のコミュニティと繋がろう!

というテーマのもと、LOCALが東京で開催しているIT系勉強会イベントです。

2015年の開催後記事はこれです。

hokkai7go.hatenablog.jp

LCSの2017年版(以下、LCS2017)を開催したので、記事にしておきたいと思います。

LCS2017について

どのようなイベントであったかは、以下のリンク先に記載されているので読んでほしいところですが、忙しい人のために短めに言うと「今回は、札幌地域へのU・Iターン促進イベント みんなの札幌移住計画 2017 との同時開催で、北海道や札幌への移住に興味がある方に限定したイベントではなく、移住、地方でのリモートワーク、働く場所としての地方と首都圏といった話題に興味がある方にピッタリのイベント」というものでした。

connpass.com

www.local.or.jp

www.local.or.jp

イベントの特色

今回の主な特色は以下に書いたとおりでした。後述しますが、北海道ってところを全面に出しすぎたのは否めません。とはいえ、「北海道や札幌への移住に興味がある方に限定したイベントではなく、移住、地方でのリモートワーク、働く場所としての地方と首都圏といった話題に興味がある方にピッタリのイベント」というのは、開催レポートからもわかるとおりブレていなかったと思っています。

  • みんなの札幌移住計画 2017という、移住促進イベントとの共催
  • 北海道にゆかりのある伊勢 幸一 さんによる特別講演
  • 北海道にゆかりのあるエンジニアのみなさんによるパネルディスカッション
  • 北海道にゆかりのあるCTOのみなさんによるパネルディスカッション
  • 北海道のスイーツが振る舞われるスイーツ懇親タイム

イベントの中身について

みんなの札幌移住計画 2017という、移住促進イベントとの共催

みんなの札幌移住計画 2017は会場の1Fでの開催、LCS2017は8Fでの開催でした。フロアが違う中、LCS2017にも来てくれた方が大勢いらしたことがとてもうれしかったです。また、カツゲン配布や、優勝するとAirDoの航空券がもらえる北海道に関するクイズがあったり、北海道民としてはおなじみのお菓子や食品が買える北海道フーディストさんが出店しているなど、僕らのLCSだけではとうてい用意できないあれやこれが用意されていたのはすばらしいことだと思いました。

北海道にゆかりのある伊勢 幸一 さんによる特別講演

伊勢 幸一さんについては情報科学若手の会というところで、発表されていた資料を見ていたため今回の特別講演についても個人的にとても楽しみにしていました。エンジニアの採用という観点から、エンジニアとしての生存戦略について考えされられる内容で、とてもいい刺激を受けることができました。

北海道にゆかりのあるエンジニアのみなさんによるパネルディスカッション

最近SNS等でも語られることの多いリモートワークについての実際の話や、東京と地方での待遇(年収)差についての事実とそれぞれの考え、どういった条件があればUIターンを選択しようと思うのかという点についてとても濃密な話を聞くことができました。また、パネルディスカッションの内容を事前に検討していた内容のなかで、松江や福岡の移住に関する事例の話題になり、移住体験について僕らITエンジニアからの発信も大事であるということに気が付きました。

北海道にゆかりのあるCTOのみなさんによるパネルディスカッション

自分で主催しておいてこんなことを言うのもなんですが、このイベントはどこまで濃密になっていくんだ…!と、このパネルディスカッションを聞いている途中に思いました。CTOのみなさんということで、経営的な視点とエンジニア的な視点の両方がバランス良く入った内容となっていました。コミュニティやOSSとの会社としての関わり方については、個人的には特にヒットしたところでした。コミュニティへの協賛は長期的にはプラスであることや、若手のモチベーションアップにつながる点については実感を持ってそのとおりだなと思うところでした。採用やチームビルディングと、遠隔拠点の話も興味深かったです。(詳しくは開催レポートを見てください。)

北海道のスイーツが振る舞われるスイーツ懇親タイム

写真は riaf 氏提供です。写真ではわかりにくいのだが、蔵生などのおいしいスイーツがいくつもあったのです。今回のLCSでは、休憩時間とスイーツ懇親タイムを長めに確保することができました。これはフロアの移動を促すねらいがあったのですが、スイーツ懇親タイムにたくさん人がいらしていたのである程度機能したのだと思います。スイーツ懇親タイムは、まっちゃだいふくさんがやっているセキュリティ系勉強会のあたりでやっている内容を参考にしてLCS向け実装にしてみました。

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イベントをふりかえって

実はこの記事を書くのがここまで遅くなったのには理由があります。決して忘れていたとかそういうことではないです。まずは、開催レポートが出た後に書きたかったからというのが1つめ。もう一つは、スタッフによるふりかえりを実施後に書きたかったからというのが2つめの理由でした。

LCS2017は、おもったよりも単独イベントとしては集客ができなかったと感じています。これは前述したとおり、北海道という点を推しすぎたことにより地方移住に興味がある(北海道ではなく)という方に響きにくかったからではないかというのが1つめの理由、もう1つの理由としては大きめのイベントと被ってしまったことが挙げられます。集客については、主催者としてくやしいと思うのと同時に、ここまで濃いイベントを開催できたことに対する自信というか手応えがありました。

また、前回に比べて運営が健全化されたかなと思う部分がありました。次回の予定は全く決めていませんが、また開催したいと思っています。今回は行けなかったけど気になっていたよ!という方がいらしたら、その期待に応えたいなぁと思いながら、この記事の終わりとします。