はじめに
自分は本との出会いを大切にしたいと思っている。なぜかといえば読書は楽しいので、その楽しい体験を大事にしたいと思ったから。知的好奇心がくすぐられると特に楽しいと感じる。この記事では本との出会いを考えることになったきっかけのエピソードと、本に関する行動について整理して書いておきたいと思う。
エピソード
ある人が、「あんな本を読んでいるようじゃダメだ」と言っているのを聞いてしまい、とても残念な気持ちになってしまうことがあった。 この発言には妙にひっかかるところがあった。読書により得た知識や発想、気持ちなどがどこで活きてくるかはわからない。そう思いながら生活をしているので、本との出会いを制限するような発想を理解できなかった。これが残念に思った理由だろう。それも、他人の読書機会を奪うような発想をしているのが余計に理解できなかった。
本にまつわる行動の変化について
- 行動の変化1
こうしたエピソードにより、本との出会いについて考えるようになった。他の人との会話や、SNSや、Amazonや楽天のおすすめ、テレビや雑誌といったあたりがよくある本との出会いの形だと思う。こうした本との出会いのなかで、自分の信頼してる人や、素敵な本を読んでそうな人が本を勧めているのを見るとすぐに買ったりウィッシュリストに入れる行動を取るようになった。
- 行動の変化2
これまでの仕事のなかで、自分のアウトプットの下手さや文章の下手さを指摘してもらえたことが何度かあった。それも、2つくらいはとてもよく覚えている。1つは本や新聞の要約をするといいとのアドバイス付きだった。このアドバイスは数年忘れていたのだが、ふと思い出すきっかけがあり読書メーターで読んだ本について記録することが習慣となっていった。
- 行動の変化3
読了後に本の要約をしようにも、響いた部分がどこに書いてあったのか即座に思い出せないことが頻発した。また、読書した内容についての理解が浅いことにも気がつくきっかけになった。この気づきを得た当時、Google Keepにメモを残すことが習慣になっていたため、読書メモをGoogle Keepに残すようになった。これにより、読んだ内容を要約するのがとても楽になった。複数のデバイス間で感想メモを見られるのはとても良い。また、僕はすぐに読んだ内容を忘れてしまうので、自分の書いた要約文を読むことで記憶を取り戻すという効果も得ることができるようになった。
本との付き合い方が点から線につながったように思えたし、一度読んだ本を再び読むことが増えたと思う。
本を読むことで得たこと
うまく説明できないどころか説明することを放棄しているけれども、だいたい以下の3つは最近よく感じる事柄である。どの本で得たという話ではなく、たくさんの本から学んだことの抜粋だ。
- 継続性が持つパワー
- 継続することの難しさ
- 使い所がわかると勉強が楽しくなる
この三点は子供の頃に気がつくことができれば、当時をもっと楽しめただろうなと思う。とはいえ、子供の頃の経験などを否定するわけではなくて、時間は経ったものの20代のうちに気がつけてよかったと思っている。子供の頃、勉強や、体育といったものは面白さという魅力にかけているように見えて、食べず嫌いをしていたところがあるように思う。また、自分の趣味嗜好や得意、苦手を把握できていないことによってショックを受けたり、挫折することが多かったように思う。
出会ってよかったと思った本について
- 東京―世界の都市の物語 (文春文庫)
皇居を中心とした街の作りや、時代によって人を寄せ付ける街が移り変わっているという東京の特殊性、東京のかつての主要な貨物駅(秋葉原、汐留、両国、錦糸町)はどれも古くから重要な河岸にできたという事実など、東京にまつわる物語を知ることが出来、とてもよい本だと感じた。
読書メーター上での書評では、上記のように書いたようだ。無職時代に図書館で借りたのだが、東京という街の成り立ちを知るのにとても役立った。都市というものに興味があるらしい。
- 快感回路—なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか (河出文庫)
正直言ってめちゃくちゃおもしろかった。最近趣味で読んでいる生理学の内容が非常にいいインプットとなり、理解を助けてくれた。この次の作品もあるとのことなので読むのが楽しみだ。
なんだかタイトルをみるとえっちな感じに思えてしまうのだが、全くそうではなく科学的に快感について解説している。これは確か、 うんこめも のブログを書いているあの人にいただいた本だったような気がする。
この本だけは、Amazonへのリンクにした。なぜなら、今まさに読んでいるところだから。同僚に教えてもらったのだがとてもおもしろくてガンガン読み進めているところ。
- 思考の整理学 (ちくま文庫)
生活を豊かにするいろんなヒントをいただいた。これからも時たまヒントを求めて開くことになる本だと思う。一番好きだったのは、"見つめる鍋は煮えない"について書かれていたところですね。
これは読書メーターでは圧倒的な登録数がある。大学生協の書店で買った。この本はいつ読んでも役に立つなぁと実感するので、実はいつでも読めるように持ち歩いている。
さいごに
この記事を誰が読むかはよくわからないが、本との付き合い方について考え直すきっかけになれるのであればうれしいと思う。また、他の人がどのような本との付き合い方をしているのか知ることができたらうれしいと思った。歯磨きをしている間に、どうしても本をいくつかおすすめしたいという気持ちになり、おすすめ本のコーナーを追記してしまった。