経営者になるためのノートを読んだ

経営者1年目かつマネージャー1年目がそろそろ終わろうとしている。連休で少しだけ時間が取りやすかったので、経営者になるためのノートという本を読み切ることができた。読書メモや感想を貼っておこうと思う。

最後の章は心構え的なところも多かったので、かなり高速に読んでいった。

参考になるところが多かった本だと思う。

"経営というのは、当たり前のことを本当に当たり前に毎日実行する。そしてチェックをし、次の方法を考える、計画を変える。このことの繰り返し"という文章が良かったと思う。経営と聞くと難しそうに聞こえることが多いけれども、この文章を見て、当たり前にやっていけばいいのかと思ったし、そうしているなと確認できたからだ。

 

以下、読書メモから

  • 経営者は「危機感」にもとづいて経営をやるべきであって、「不安」にもとづいて経営をやってはいけません。それは無理のような、常識に囚われて出てくる不安からの思い込みは自分でコントロールできない。
  • 仕事の基準を高く持つ。質の基準はお客様にとって本当に良いと思えるラインのこと
  • 自分なりの基準では経営的に意味がない。お客様が本当に喜ぶ基準でできていないといけない。基準が厳しくなっているので、世界で一番の質の高さを目指し、自分たちの基準にする
  • 高い基準を目指した上での失敗であれば、問題ない。「完璧を目指さずに成功するよりも、完璧を目指して失敗するほうがよい」
  • リスクを取った限りは、中途半端にせず、結果が出るまでやりきる
  • 要求、質問をしないと現場の仕事は作業になる
  • 現場の仕事は放っておくと昨日と同じことを今日もやるようになっていく。普通に雇われている人は大抵の場合は顧客の創造という概念そのものがありません。経営者が顧客の創造をしていくという方針を持って、これを具体的な場面場面で伝えていかないと、社員というのはこういったことに興味を示さなくなる
  • 視野を広げ、可能性を広げてあげる
  • 現場で思い入れを持って一所懸命やっているからこそ、自分たちの可能性の広さに気づかなくなることはよくあること。だから経営者はそうしたとき、核心をついた質問をして、視野を広げることをやってあげるないといけません。簡単に譲ってはいけないのであって、出してくる答えが顧客の創造の視点から見て足りないようであれば厳しく要求する。それが経営者の務めです。
  • 厳しい要求をする上司に必要なこと
  • 部下に君だったらできるというようなことを言ってあげることが必要
  • 要求してやらせる以上は最終的な責任は上司が全部取るということを覚悟しておく
  • 経営者にとって最もまずいのは、自分はできているという心を持つこと
  • 自分たちは、いつも断崖の上を歩いている、ちょっとでも油断があったら、真っ逆さまに落ちてしまうという危機感を持ってのぞむのが正常な経営
  • お客様の一番厳しい目で、自分たちを見る
  • 学びに貪欲となれ
  • 変化は激しく、変革は果てしないもの。自問自答して常に内省し続けないと、会社はすぐに社会に通用しなくなる。そして、社会に通用し続けるためには、自分を成長させ続けなくてはならない。そのために学び続けることが大切なこととなる
  • 経営者は実行に活かしてこそ学びの意義がある
  • 経営というのは、当たり前のことを本当に当たり前に毎日実行する。そしてチェックをし、次の方法を考える、計画を変える。このことの繰り返し
  • 毎日の充実の中に未来があって、目の前の現実の課題解決の中に理想にいたる道がある
  • 商売人の泥臭さを大切にできることが経営者をやる人には欠かせない。ここに儲けの道がある
  • 実行より報告が多い文化は注意。市場の変化に対応できない会社はたいがいがこれ。経営者が即断即決即実行にしていく
  • 頭の中だけで経営はできない。間違った判断をするリスクが高まる。仲間が本気で一緒にやろうという気持ちになれない
  • 指示をして仕事が終わりではない。指示したことが実際に行われていなければ、それは何も仕事をしていないのと同じ。難しい問題こそ、現場現物現実でことにあたれ。本当の解決にならない。問題が解決されないときは何かあるなと考えて現場現物現実を確認して、一緒に解決する
  • 捨てる勇気。集中するための自信。これだという大切なものに経営資源を集中する。
  • 集中すべきものを絞り込むには、これをやらなかったらどうなるかを考える
  • 会社が飛躍するチャンスを失うかもしれないことなら、絶対にやる
  • 仕事は、やりやすいこと、自分が得意なことを優先的にやることではなく、やらなくては大変なことになること、やったら効果の大きなことを優先して、そこに集中することが重要
  • これだというものに経営資源を集中しようとするときは、費用対効果を真剣に考えること。使う時間と費用、これに見合ったリターンがあるのかどうかをよく考える
  • 準備する。しかし固執するのは計画ではなく、成果である
  • 計画を作るときに最も大切なことは成功のイメージ化
  • 固執すべきものは最終成果、ただそれだけ
  • 仕事を任せるときはゴールイメージを必ず最初に共有せよ
  • メンバーに高い成果を要求するのなら、その分だけメンバーに対する期待の気持ちをセットで届けないとモチベーションを高めるというリーダーの仕事は完成しない