副業を始めたきっかけ

最近は副業をするITエンジニアが増えているようだ。とてもよいことだと思う。この記事はスキルがあり、副業をしようと思っている人の後押しになればいいなと思って書いている。この内容はもちろん所属している企業とは関係なく、個人で思っていることである。

自分はこれまでに4つの副業をしたことがあるのだが、20代前半のときはバランス感覚もあまりなく以下のような無茶をしていたことがあった。どの仕事も自分の血肉になったと言い切ることができるが、30代となった今はこのような仕事の仕方はしたくないと思っている。

いきなりネガティブっぽい話をしてしまったが、以下では副業を始めたきっかけや、副業をする上で考えたり思ったりしていることを書いた。

副業を始めたきっかけ

第一のきっかけは、初めての転職をしたことで自分の持っているスキルと今いる会社で求められるスキルは一致しないことがあり、他の会社では今持っているスキルで何かしら貢献できることがあると気がついたことだった。 第二のきっかけは、本業と違うスタンスで関わることで本業と副業のバランスを取ることが可能かもしれないと気がついたことだった。これら2点については後述する。

これらのきっかけを得られたことについては、技術者コミュニティや友人関係に恵まれていたと言えるかもしれない。ただ、アウトプットしていると良いことがあるというのは身に沁みて思うことが合ったので一つ紹介しておきたい。Chefという自動化ツールの勉強会で、Chefを使う上で困っていることをLTで話しまくったら、Chef実践入門という本の執筆機会をもらったというラッキーな出来事があった。露出することでチャンスを得られるという実感がついたのはこの出来事を経てからだと自分の中でわかっている。アウトプットがきっかけだったと言える。

副業をする上で考えていること

スキルを伸ばしていったり広げていく観点

自分は幅広く技術的な領域をカバーするのが好きみたいだ。深さ特化の人もいる。すごい人はどちらもカバーしていたりする。どっちがより優れているとかではないと思っている。どっちも優れていると思うから。

本業で得た一般的な知識はすぐに副業に活かすことができる。しかも少し立場を変えてアドバイスしたり実践するのを試せる。例えば開発の知識や、スクラムをやるうえでのテクニック、SREとして一般的な知識とかを副業に活かすだけでも貢献できたりする。この点だけでも副業はおすすめしたい。もちろん言っていいことダメなことの線引きはできている必要があるが。

副業とSRE

自分はSREに関する副業はしていない(情シスコンサル的なことをやっている)。しかし一つ思っていることがある。SREを各社が欲している状況下で、その会社がSREが採用できるまでに現役SREがSREアドバイザーとして副業で関わってくれるというのは、結構ありがたいことなのではないだろうか。業界としてもプラスなのではないかと思っている。SREを育成するのは結構難しいと思っていて、だからこそオンボーディングが大事という理解なのでSRE文化の醸成や、教育のアドバイスなどを求める会社は増えてきそうな気がしている。

副業のスタンス

副業として割けるリソースは限られているのだから、本業と同じスタンスで関わるのは本業にも副業にも自分にも良くないことなのではないかと考えている。(自分がうまくできるイメージがないだけかもしれないが。他の人の話も聞いてみたい。